ナップザックのビジョン

社会インフラと環境保全の
適切なトレードオフ

 現代人が豊かに、そして安全に暮らしていくためには、自然はあまりにも厳しく不便なものです。私たち人類は農耕と牧畜をはじめて以来、自然環境を開発し、それらを資源や都市に変えてきました。私たちは、私たちが培ってきた技術を自然環境の開発に投入し、安全で便利な社会インフラを構築してきました。しかし大きくなりすぎた社会インフラは、地球環境を破壊し、私たち自身を危険にさらし、さらには私たちの子どもたちのそのまた子どもたちの未来を奪ってしまうかも知れません

 地球環境を守るということは、自然環境の資源化や都市化を否定することではないと考えています。大きくなりすぎた社会インフラを人と自然が共生できるくらいに調整すること人と自然が共生できるように私たちが培ってきた技術を利活用することだと信じています。私自身を含め、私たち現代人は、この便利で安全な暮らしを手放すことはできないでしょう。ならば、資源化や都市化の必要性がなくなった土地は、その土地本来の自然に戻す。現代人には厳しくも、動植物にとっては彼ら本来の営みができるエリアと、現代人が快適で安全に暮らせるエリアを線引きする。私たち現代人が自然と共生していくことも、地球環境を守るひとつの方法だと考えています。

 ナップザックはICT(情報通信技術)のエキスパートとして、社会インフラと環境保全の適切なトレードオフを実現するICTツールを世の中に供給することが、ナップザックに課せられたミッションだと考えています。「ナップザック(NAPZAK)」の企業名は、「ナップサック(Knapsack)」に由来します。ナップサックは軽くシンプルな構造で大きな荷物を持ち運ぶことには適さないカバンですが、必要最低限の食糧とツールを詰め込み、森の中に足を踏み入れるときには最適な装備です。ナップザックも常に軽くシンプルな構造であり続けることを意識し、カバンの中から便利なシステムを提供するソフトウェア会社でありたいと考えています。


データベースは境界線を可視化します

 日本の社会インフラは、自治体職員の皆さんの日々の努力により、何ら問題が生じないよう安全に維持管理されています。しかし地球環境の破壊を止め、改善の方向に舵を切るための体制やツールが整っているかと言うと、とても厳しい状況にあると言えます。ナップザックが構築するデータベースは、どこで何がどのような状況にあるのか把握できるツールとなり、日常業務を軽減する機能を提供し、自治体職員の皆さんがさらに深く社会インフラの維持管理について思案できる余力を生み出します。そしてさらなるデータベースの拡充は、セクションを越えてXYZの3軸方向に多種多様なデータと連携することで、今まで見えなかった人と自然が共生できる境界線を浮かび上がらせると確信しています。


ナップザックは、ICTに関わるノウハウを通じて、社会インフラと環境保全の相反する分野をつなぎあわせる役割を担っていきます。

人と自然が共生する地球環境を目指して。
子どもたちのそのまた子どもたちの未来のために。


自然界のバランスと街づくり

 自然界で起きていることを学び始めると、自然界はとてつもなく緻密で巨大なバランスのもとに成り立っていることに気づかされます。それは動植物の営みのみならず、気象や地形を含めた総合的な仕組みのなかで構成されています。さらにそれらは互いに協調して、自然界のバランスの自己調整機構や自己修復能力も備わっています。

 北海道の風景は、大自然そのものだと思われるかも知れません。しかし針葉樹の森は人工林であったり、道端の木は防風林であったり、外国や本州から移植された木であったり、広大な耕作地であったり、それらは北海道の「天然の原風景」ではなく、私たち現代人の開発の軌跡でもあります。これら現代人の開発の軌跡は自然界と共生できているのか。私たち現代人の社会インフラも、この自然界のバランスのひとつの要素に加わることができるのか。人と自然の共生を考えた街づくりは、ナップザックの目指すゴールのひとつです。