「子どもたちのそのまた子どもたちに、美しい地球を残していく。」
これはナップザックのミッションです。
現代人が豊かに、そして安全に暮らしていくためには、自然はあまりにも厳しく不便なものです。私たち人類は農耕と牧畜をはじめて以来、自然環境を開発し、それらを資源や都市に変えてきました。そして私たちが培ってきた知見や技術を自然環境の開発に投入し、安全で便利な社会インフラを得ることができました。しかしその一方で、大きくなりすぎた社会インフラは、地球環境を破壊し、私たち自身を危険にさらし、さらには私たちの子どもたちのそのまた子どもたちの未来を奪ってしまうかも知れません。
「地球環境を守る」ことは、「自然環境の資源化や都市化を否定すること」ではありません。それは、大きくなりすぎた社会インフラを人と自然が共生できるくらいに調整すること、人と自然が共生できるように私たちが培ってきた知見や技術を利活用することです。資源化や都市化の必要性がなくなった土地は、その土地本来の自然に戻す。現代人には厳しくも動植物にとっては彼ら本来の営みができる自然のエリアと、現代人が快適で安全に暮らせる都市のエリアに線引きする。地球環境を守るためには、社会インフラと環境保全の適切なトレードオフが重要だと考えています。
環境を保全していくためには、私たちが安全に暮らしていくための社会インフラや私たちの食べものを得るための食料生産を切り離して考えることはできません。環境の保全には、社会インフラや食料生産に一定の制約を設けたり、より環境負荷の少ない方法へと切り替える技術革新が必要です。この関係性は「一方の利益はもう一方の不利益となる」ため、とても難しいことです。子どもたちのそのまた子どもたちに美しい地球を残していくためには、環境保全の分野に携わる人だけの努力では実現できず、他の分野にかかわる人々の理解と賛同が必要です。
ナップザックは道路インフラと農業、そして環境保全の異なる分野を手掛け、道路インフラと農業の技術革新を進めることで、持続的で有機的な環境保全を実現していきます。
道路インフラの分野ではこれまで培ってきた橋梁維持管理システムのノウハウをさらに応用し、都市と自然の線引きを見える化していきます。また農業の分野ではリモートセンシングやデータベースなどのICTを駆使し、省力化や効率化、環境負荷の低減を支援していきます。そして環境保全の分野ではAI技術などを活用したモニタリングを高度化し、取り組みの成果を数値化していきます。
この土地、そして地球は生きとし生けるものの共有財産です。
子どもたちのそのまた子どもたちに、美しい地球を残していくために。